江戸べっ甲ワイングラス「TOWA GLASS」

The Challenge

江戸鼈甲は、長い歴史の中で培われてきた高度な伝統技術を有する一方で、現代の生活様式や市場ニーズとの接点をどのように広げていくかが課題となっていました。特に、従来の装身具や工芸品の枠にとどまらず、技術の魅力を新たな用途や価値として提示し、次世代の顧客層に届けていくことが求められていました。そこで、東京の伝統工芸の新たな可能性を切り拓く「東京手仕事」の取り組みの中で、江戸鼈甲の技術を現代的な商品へと展開するプロダクト開発に取り組みました。

Our Approach

プロダクトデザインとブランディングを担当しました。グラスの取り外しが可能な構造を実現しつつ、「TOWA=永遠」という命名とコンセプトを立て、複数の中小企業の技術を一つのストーリーのもとに統合する設計を行いました。それぞれの企業が持つ強みを尊重しながら、最終的な製品としての一体感を持たせることに重点を置き、祝杯という特別な場にふさわしい高級感の表現にもこだわりました。4社それぞれの製造工程をすり合わせる進行管理も、このプロジェクト特有の重要な役割でした。

The Result

複数の中小企業の技術を結集したコラボレーション開発を実現し、伝統工芸と現代技術の掛け合わせによる高付加価値商品を生み出すことにつながりました。中小企業4社という多数のステークホルダーを一つのブランドストーリーのもとに束ねたことが、この取り組みにおける重要な成果として挙げられます。複数社連携の商品開発における合意形成のプロセスを具体的に実践した案件となり、伝統技術の新市場開拓という観点でも参照価値の高い事例になりました。今後の複数社連携プロジェクトにおける進行管理のひな型としても活用できる経験となりました。

Project Information

Client: Ishikawa Bekko
Design: Satoru Shimizu

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